サウンド出力設定

Linux系OSでは、カーネルモジュールとして組み込まれたサウンドデバイスドライバーが主流です。これにはUSB Audio Classドライバーも含まれます。

そのため、サウンド機能のドライバーが無い場合もありえますが、それでも最悪数千円程度のUSBサウンドアダプターが利用できます。場合によってはBluetooth A2DP機器や、ネットワーク転送による音源も使えます。(音質を問わなければ、Bluetooth HFP,HSP機器を音楽再生用に転用できる場合もあります)

サウンドドライバーがある場合は、ほとんどは自動認識で正常動作します。
しかし、PCメーカーやサウンドチップベンダーが作った純正のドライバーでは無いため、自動認識で対応できない面もあります。

これは、多くのコントローラーチップにおいて、いくつかの入出力ポートがあり、実際にそのポートが基板上にどう配置されているかは不定なためと考えられます。

もっとも軽微な問題は、Xubuntuなどには標準採用されているPulseAudioの音量調節ツールで、デバイスのプロファイルを適切に指定したり、複数あるサウンドデバイスについて、アプリケーションごとに、適切に割り振ることで正常に利用できます。

より面倒な問題は、手作業で設定ファイルを変更したり、カーネルオプションを付加した起動設定が必要になる場合があります。

また、HDMI出力を利用するために、GPUのプロプライエタリーデバイスドライバーが必要な場合もあるかもしれません。

PulseAudioはPentiumIII世代までのPCにとって、CPU負荷が無視できない機構ですが、これを利用することで、Xubuntuなどでアプリケーション単位でサウンドの出力先を切り替えたり、再生中の音を録音ソフトに受け渡すことができます。

また、ステレオサウンドの左右バランスも柔軟な設定が可能で、2つのアプリケーションで再生している音を、同じサウンドデバイス(スピーカー)の左右に振り分けた再生も可能です。(ただしこの使い方は、ステレオ音源をモノラル音源にミックスしていないので、意図通りの音場は得られないかもしれません)



  • 最終更新:2014-03-31 21:43:42

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